ミュージカル座「ひめゆり」2017年度版の動画を視聴

コロナで外出自粛期間が続くなか、おうち時間活用として芸術・演劇関連の過去作品の動画などもたくさん公開されてますよね。
私も観たいと思いつつ、作品を1本丸々観られるようなまとまった時間がなかなか取れず、短い動画で楽しんできましたが、昨日まとまった時間が取れたので期間限定公開のミュージカル座さんの「ゆめゆり」2017年度版を視聴しました。

今回は劇場での観劇ではないですが、観劇感想カテゴリーに入れておきます。

沖縄戦で犠牲になった『ひめゆり学徒隊』の話で、内容としては本を読んだり関係する映画を観たりしていてかなり重いのは分かっているので、自粛疲れも少々感じている現在見るのは気持ち的にきついかなと思いつつも期間限定公開だしせっかくの機会なので観ることに。

主な配役はキミ役・はいだしょうこさん、上原婦長役・木村花代さん、滝軍曹役・小野田龍之介さん、檜山上等兵役・中井智彦さん、ほか。

観た後は、史実に忠実なエピソードが盛り込まれている分やっぱりきつかったですね(^_^;) もうちょっと心が元気な時に観たかったかな。
でも目を背けてはいけない内容だと思います。今生きていることが当たり前ではないこと、平和であることのありがたさを感じました。

はいだしょうこさん演じるキミを中心とする女学生たちの悲惨で過酷な状況の中でも互いに支え合い必死に生きようとする姿、揺れる思い、歌声からは純粋さが感じられ、引き込まれました。

木村花代さん演じる上原婦長は気丈さの中に弱さも垣間見えつつ、最後まで女学生たちを護ろうとする姿に涙が出ます。

小野田龍之介さんが演じる滝軍曹。周囲に厳しく接するため鬼軍曹と呼ばれつつ苦悩する姿、最後の砦となる防空壕に追い詰められ、泣き出した赤ん坊の声で米軍に見つかってしまうかもしれないという焦りから思わず赤ん坊の首をへし折ってしまった瞬間の表情も印象的でした。非常に難しい役をよくこなしていたと思います。

あの防空壕の場面を通じて米軍に追い詰められて極限状態になっている様子が伝わってきます。
極限の精神状態に追い込まれると人は、理性なんて吹き飛んでありえない行動に出てしまうことがあるんですよね・・・

中井智彦さん演じる檜山上等兵は、戦場の病院で若い女学生たちが働いていることを危惧して、早い段階から彼女たちに「君たちはまだ若いんだから俺たちのことなんて置いて逃げろ。生きるんだ!」とことあるごとに諭す役どころ。
自分は過酷な戦場で生き残るために何でもしてきた、人の肉を食らうこともいとわなかったとキミに告白し、こんな自分はもう人ではないと嘆く姿に胸が締め付けられます。

小さな画面で動画を見ただけでも十分に胸に迫ってくるものがありましたから、実際に劇場で観たらもっと臨場感があって素晴らしいのでしょうね。
限られた空間と時間の中、非常によく作られた作品だと思います。
もうちょっと気持ち的に元気な時に劇場でも観たいですね。

一日も早く安心して劇場で舞台作品を楽しめる日が来ますように・・・

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