ブックレビュー:この世で一番の奇跡

年末に大掃除をしていたら、自分探しをしていた20代の頃に買ったオグ・マンディーノの『この世で一番の奇跡』という本が出てきて、久しぶりに読み返してみました。

この本は3部作で続編として『この世で一番の贈り物』『この世で一番のメッセージ』があります。
20代の頃の私はこの本が面白いと感じたらしく3冊揃えていたので、続編も読んだらレビューを書こうと思います。

1970年代に書かれた本で、著者のオグ・マンディーノ自身とラグピッカーを名乗るサイモン・ポッターというおじいさんとの出会いを通じて成功哲学が語られるのですが、内容はファンタジックで風景描写が細かく、想像力が掻き立てられるので、ファンタジー小説として読んでも面白いかもしれません。

ちなみにラグピッカーというのは、本来空き缶や古雑誌を拾い集めてお金に換えて生活している人のことをいうのですが、この本の中でサイモンは、人生をあきらめ生きながら死人のようになっている人々を救うのが私の仕事だと語ります。死んだ目をしてゴミのような人生を送っている人々を救うという意味でラグピッカーと名乗っているのです。
「ごみのような人生を送っている人々」とか「生きながら死人のようになっている人」とかなかなか厳しい言葉が使われていますが、著者の成功哲学を伝えたいという情熱や希望を失ってしまっている人々への温かいまなざしが感じられ、オグとサイモンの会話は心温まるものとなっています。

ただ、キリスト教の宗教色が強い表現が多いのと日本ではあまり馴染みがないアメリカの成功者たちの名前が多く出てくるので、もしかしたら日本人には伝わりづらい部分はあるかもしれませんね。
世界各国で翻訳されて大ヒットした本らしいのですが、人によっては「なんだこれ?」で終わってしまう可能性も無きにしも非ず。
とは言え、成功哲学初心者の入り口として、また短編ファンタジー小説としては楽しめると思いますし、読んだ後に本の中で語られたアメリカの成功者たちについて調べてたり、聖書を調べてみるのも面白いかもしれませんね。

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