「紳士のための愛と殺人の手引き」名古屋公演 観劇感想

2022年10月13日

「市村正親が8回殺される!?」というキャッチフレーズに面白そうだと思って。
少々物騒なタイトルがついているけどコメディなんですよね。
市村さんが演じる8人それぞれの殺され方もユニークで素直に笑えます。
ストーリーの最後は、かなり謎に満ちて想像が掻き立てられる終わり方ですねぇ。

アンサンブルの皆さんも含めてそれぞれしっかり役のキャラが立っていて観ていてすごく楽しかったです♪

市村さん8役と思いきや最後にもう一人演じていて全部で9役でした(@_@)
超早変わりの連続の上にそれぞれの役の演じ分けはお見事。さすがです~!!
何しろダイスクイス伯爵家の老若男女、ほぼ全て演じてらっしゃいましたからねぇ。
本当にお疲れ様ですm(__)m

自分がダイスクイス・ファミリーと血縁関係があると知ってから、ダイスクイス家に潜り込んで後継ぎになるために殺人も含めた様々な画策するモンティ・ナバーロ役のウエンツ瑛士さん。
はまり役じゃないかと思うくらい、憎めないかわいさとしたたかさと、冴えない貧乏学生が変わっていく様子がよく出ていて良かったです。歌も上手かったし♪

ダブルキャストの柿澤勇人さんバージョンは今回残念ながら観られません・・・

モンティの恋人(?)シベラ・ホルワード役のシルビア・グラブさん。
とってもキュート!いつもよりかなり高めの声で魔性の女を演じていました。
ピンクのドレスがよくお似合いです(*^-^*)
最初はモンティを振り回していたシベラが、だんだん立場が逆転していくと共に魔性の女シベラの哀しさも伝わってきました。

市村さん演じるダイスクイス・ファミリーの一人ヘンリーの妹で後にモンティの妻となるフィービー・ダイスクイス役の宮澤エマさん。
なんでも思ったことをそのまま言葉にしてしまう癖のあるフィービーをお茶目にかわいらしく演じてました。
ピュアに見えるけど、とっても意志の強そうなフィービーです。
エマさんもシルビアさんに負けずいつもより高めの声を使ってました( *´艸`)

謎の女性ミス・シングル役の春風ひとみさん。
怪しさ満載だけどお茶目なおばあちゃんぶりがかわいらしかったです。
最後までミス・シングルの存在は謎に包まれたまま・・・不思議な存在でした。

アンサンブルの皆さんにもそれぞれに割としっかりと見せ場があって、見ごたえがありましたよ。
ちょっと遠い席だったので、誰が誰だかよく見えなかったのが残念。

ウエンツくんが一足早く千秋楽を迎えたということで、ウエンツくんの挨拶とカーテンコールでは市村さんによる一本締めがありました。
ウエンツくんは「苦しいこともあったけど、楽しかった。この作品をまたやりたいなと何気なくつぶやいたら、誰かは分からないけど後ろでゲッ!という声が聞こえた」というようなことを話していました(笑)
これを受けて市村さんは「私も忙しいですからね~。何年後になるか分からないけど、もしチャンスがあって体力が持てばまたやりたい」というようなことをおっしゃってました。
そして市村さんの音頭によりウエンツ君の千秋楽を祝って一本締め。一発でキャスト・客席でぴったり息が合ったきれいな一本締めが決まって気持ち良かったです♪