「マイ・フェア・レディ」名古屋公演 観劇感想

2022年10月15日

今日は「マイ・フェア・レディ」を観に行ってきました。
11列のほぼセンターという、近すぎず遠すぎずとても観やすい席♪
やっぱり私にとっては10~13列めがベストだな。役者さんたちの表情もオペラグラスなしで観ることができて、かつ舞台全体も見渡すことができるから。

さて、オードリー・ヘプバーン主演のミュージカル映画を舞台化したこの作品、私は初めて観ました。
あ、でも映画版は見てますからストーリーは知ってますよ。
もともとツッコミどころ満載の映画でしたから、当然、舞台版もツッコミどころ満載。
でもいいんです、いいんです、楽しいから(笑)

映画のイメージは崩れることなく、ジョークなどは日本人向けにアレンジされてて、映画より楽しめたかも(*^-^*)
ピッカリング大佐が名古屋弁をしゃべって、ヒギンズ教授に怒られるというアドリブもありました(笑)

ではではまた、いつものようにメインキャストの方々お一人ずつの感想を書いてみようと思います。

イライザ役の真飛聖さん。
口の悪い下町の花売り娘を下品になり過ぎずキュートに演じてました。
顏芸が得意な(?)真飛さん、ヒギンズ教授に何度か「顔は頑張らなくていいから」と突っ込まれてました(笑)
真飛さん、歌もきれいに超え出てたし、かわいかったぁ~(*´∀`*)

ヒギンズ教授の寺脇康文さん。
女性蔑視のようなセリフばかりで、そのまま演じたら最低なおっさんで終わってしまうヒギンズ教授ですが、寺脇さんはそのヒギンズ教授を不器用で子どもっぽく仕上げることで「しょ~がないやつだなぁ」と笑って許せてしまうレベルになっていて、すごいなぁと感心しました。
寺脇さんのヒギンズ教授は、偏屈なんだけど、魅力的でしたね~(*^-^*)

賭けが成功した後、お互いに惹かれあいながらも素直になれない2人の会話が面白いですよね。

ピッカリング大佐の田山涼成さん。
容赦ない訓練をイライザに受けさせるヒギンズ教授に対して諭したり、イライザをかばったりする優しい紳士のはずなんだけど、イライザのことを心配しながらもイライザを淑女にする賭けはやめないという(笑)
本当に紳士なんだかよく分からないところが、面白い。これ良い人として演じてしまったら、つまらなかっただろうなぁ。さすがです。
寺脇さんとのノリツッコミの息もぴったりで、たくさん笑わせてくださいました!

イライザのパパ、ドゥーリトル役の松尾貴史さん。
貧しいヒロインにもれなくついてくると言っても過言ではないダメダメな親設定そのままの酒飲みで娘に金をせびるダメオヤジっぷりが最高!ずっと酔っぱらってる(笑)
最初の方で名古屋弁でアドリブ言ってらしたんだけど、残念ながら会場の反応が薄かった。酔っ払いのセリフの合間にさらっと言われたから気づかなかった人が多かったのかも。それだけ自然な名古屋弁だったってことですね♪
酔っぱらって軽口をたたきながらも、だんだん変わっていく娘を寂しそうに見つめる姿に哀愁が漂います。

ヒギンズ教授の世話係のピアス夫人役の寿ひずるさん。
偏屈なヒギンズ教授を大きく包み込み、花売り娘のイライザにも丁寧に接する器の大きいピアス夫人でした。
この方が出てくるとなんか安心感がありましたし、場も引き締まる気がしました。
このカンパニーの中の肝っ玉母さん的なイメージが浮かんでしまった(笑)

イライザに恋する若者フレディ役の水田航生くん。
「エドウィン・トルードの謎」で観てから、ちょっと気になり始めた水田くん。
競馬場シーンからキラキラの笑顔で目を引いてました。華がありますね。
イライザに恋をして追いかけるも、ほとんど相手にしてもらえないまま終わるという気の毒な役回り(笑)
ちょっと変わり者の(?)好青年の役も似合ってました(笑)
歌のソロが2場面あるんだけど、ちょっと歌が不安定でハラハラする部分があったので、歌をもう少し頑張ったらもっと良くなるんじゃないかな~。

ヒギンズ教授のお母さん役の高橋惠子さん。
立ってるだけで品があってお美しいです。
偏屈なヒギンズ教授の母親を表現する場面が少なくて難役だと思いますが、自分の意志をしっかり持ったお母さんを演じてらっしゃいました。

初見なのでアドリブとかはよく分からなかったのですが、アンサンブルの皆さんもそれぞれ見せ場があって、見どころ満載で楽しかったです♪
霧矢大夢さんのイライザも観たかったなぁ~。

なんか最後投げやりな終わり方になっちゃいますが(^^;)
また再演があったらぜひまた観に行きたいです。