「レ・ミゼラブル」帝国劇場

今日は、「レ・ミゼラブル」を観に帝国劇場へ行ってきました。
チケットを忘れて行ってしまい慌てましたが、席番が分かっていたのでお忘れ券で入場することができました。
チケットを忘れたのは初めて。お忘れ券を発行してもらえてホント良かったぁ~。東京まで行って観られないなんて悲しすぎるもん。
原作を読み終えて初めての観劇なので、何か感じ方が変わるのかなって思ったんですけど、どうやら私の中では原作と舞台は別物として処理されたみたいで、あまり変わりなかったかも。
だって、ストーリーを短くするために大きく変えられてる部分が多いですし、きめ細かく描かれたユゴーさんによる心理描写によって作り上げられたキャラクターのイメージと、演出のために変えられたり役者さんが作り上げたりしたキャラクターのイメージが違うのは当たり前ですからね。
でも、物語の本質を理解する上では原作の内容は役に立ったかな。
舞台と原作で大きく違うところは、アンジョルラスたちが訴えていたのが自由ではなく「貧困をなくすために、全ての子どもたちに無償の義務教育を!」という共産主義だということです。
自由を訴えていたのは18世紀後期のマリー・アントワネットが処刑された時の革命の話であって、19世紀のアンジョルラスやマリウスの時代は違うというのが、原作を読んで初めて分かりました。
原作はフランスの歴史の勉強にも役立ちますよ~(笑)
舞台では18世紀と19世紀の革命が一緒くたにされちゃってる感があります。それとも、ミュージカルの製作者が分かりやすい演出のためにあえてそうしたのかなぁ?
今日は、前から5列目のサブセンターの席だったので、どこに誰がいるのかとか、役者さんたちの表情なんかもよく見えました♪

本日昼の部のプリシンバルキャストは、ジャン・バルジャン/吉原光夫さん、ジャベール/岸祐二さん、ファンテーヌ/里アンナさん、エポニーヌ/笹本玲奈さん、マリウス/田村良太さん、コゼット/清水彩花さん、テナルディエ/駒田一さん、マダム・テナルディエ/谷口ゆうなさん、アンジョルラス/野島直人さん でした。
また覚えてる範囲で感想を書いていきますね。


プレ公演の時よりも吉原さんが打ち出すジャン・バルジャンがはっきり見えてきた感じがします。
最初、吉原さんのイメージから、もっと力強いジャン・バルジャンになるのかと思っていたのですが、意外にも繊細な印象。でも原作のジャン・バルジャンのイメージからすると合ってるのかも。
中盤以降、様々な困難に耐え、思い悩みながらも司教様の教えを忠実に守り、コゼットを護り、良い物も悪い物も受け入れる懐の深さを感じさせます。
岸さんのジャベールは、とにかく固い!
あ、技術面じゃなくて、岸さんが作り上げたジャベールのイメージの話ですよ。
「法律を犯す者は絶対許さない。法律がすべて」という強固な信念を感じさせます。その固さゆえ、信念が崩れた時のうろたえぶりが際立ちます。そりゃ、あれだけ固く信じてたものが崩れ去ったら、何を信じていいか分からなくなって錯乱状態になって死ぬかもしれないなと思わせる役作りです。ジャベールの自殺も納得がいく感じ。
原作ではジャベールは徒刑場で生まれて、そこで子ども時代を過ごした設定になっています。「親が罪を犯さなければ、劣悪な環境の徒刑場なんかで子ども時代を過ごさずに済んだのに」という気持ちがジャベールの「法律がすべて」という信念の元なったのかもしれませんね。
アンナさんのファンテーヌは、自分の意思をしっかり持っている強い女性のイメージ。
実は原作のファンテーヌは、なんだかフワフワと流されていっちゃうような儚さがあって、純粋すぎて簡単に騙されちゃうし、コゼットへの愛情以外のところでは頼りなさ過ぎる印象だったんです。
でも、今の時代を反映した舞台作品ではこういう強いファンテーヌの方がいいと思います。
玲奈ちゃんのエポニーヌは、プレ公演の時よりも、貧しさの中で必死に生きている感じが伝わってきました。マリウスへの気持ちも半分あきらめつつ、やっぱり好きという気持ちは捨て切れず悩む姿が切ないです。
田村くんのマリウスは、一見頼りなげな感じがするけど、自分の意志はしっかり持っているイメージ。
この頼りなげに見えて実は強いというのが、私が感じた原作の中のマリウスのイメージに近いんですよね。
コゼットに向ける笑顔が優しくて、愛おしそうにしていて、いい感じです♪
清水さんのコゼットは、とってもキュート!
初めての恋にウキウキしている姿、マリウスに見せる恥じらいの表情、どれもかわいらしいです(*^-^*)
ジャン・バルジャンにしっかりと自分の考えを伝えようとしていたり、後半ではマリウスを支えて行こうという意志の強さも感じさせます。
駒田さんのテナルディエは、プレ公演の時からますます抜け目なさに磨きがかかり、どんなことをしてでも生き延びてやるという貧乏人の底力(?)を感じます。
ゆうなちゃんのマダム・テナルディエは、2013年に観た時より凄味を全面に出してきましたねぇ。旦那を完全に尻に引いてる感じ(笑)
そうそう、結婚式の場面でテナルディエ夫妻がド派手な衣裳を着て出てくるのが不思議だったんですけど、あの時代には様々な衣装を貸し出す闇の貸衣装屋があって、詐欺師や脱走した犯罪者が変装のために利用していたというのを原作で読んで「なるほど!」って納得。貸し出される衣装は中古品でワンサイズしかなくて、あちこち擦り切れたり汚れたりしていたとか。
野島くんのアンジョルラスは、革命への情熱と仲間一人一人に気を配る優しさを合わせ持つ、包容力のあるリーダーという感じ。仲間たちへのまなざしがとても優しいです。
そういえば、今日はアンジョルラスが演説する場面の歌のテンポが随分早かった気がしたんだけど、気のせいかしら?
興名本睦くんは、結構骨太な感じのするガブローシュ。多少のことではへこたれない強さが感じられました。
そのガブローシュがなついているグランテール役の菊池まさはるさん。
ガブローシュを押したり引っ張ったりと扱い方が一見乱暴に見えるんですけど、ガブローシュのことを気にかけていて、出来る限り護ってやりたいと思っている感じが伝わってきます。何とかガブローシュが戦いに参加しようとするのを止めたいんでしょうね。
グランテールはアンジョルラスたちの思想は支持しているけど、皆が死んでいくことには反対しています。
だから、何度か「他にも手段があるんじゃないのか?」というようなことを問いかけるんだけど、革命の熱に浮かされた仲間たちにグランテールの思いは届かず、最終的に仲間を見捨てられず、仲間がいなくなったら自分も生きている意味がないから、共に戦って死のうと決心したのかなと思います。
ABCカフェの場面で菊池グランテールがふと見せた表情に、自分の思いが伝わらないやるせなさを感じました。
2013年版と比べて今年のバージョンではグランテールの演出に深みが出て、存在意義が増してます。
コンブフェールは、仲間内で一番の学者で幅広い知識を持ち、アンジョルラスが一番信頼し頼りにしている人物。
原作ではアンジョルラスはコンブフェールの思想の影響を受けており、コンブフェールは影のリーダー的存在です。
原慎一郎さんのコンブフェールは、アンジョルラスを陰で支え、足りないものを補っている縁の下の力持ち的なイメージ。というか、アンジョルラスの傍にいることが多いので、アンジョルラスの世話女房のようにも見えちゃいました(笑)
クールフェラックはABCの友の会に欠かせないムードメーカー。コンブフェールほどではないものの、こちらも幅広い知識を備えています。
鎌田誠樹さんのクールフェラックは、そこにいるだけでも明るく仲間たちを照らすような雰囲気があります。立ち姿とか、なんかかっこよかったです♪
フイイは、貧しい職人の家の出ながら独学で勉強して、フランスだけでなくヨーロッパ各地の歴史に精通し、フランスだけに留まらずヨーロッパ中をより良く変えたいという大きな夢を抱いています。
神田恭兵さんのフイイは、明るくて歌がうまくて、仲間たちが沈んでいる時には歌で元気づけ、クールフェラックと共に場の盛り上げ役になっています。
個人的には神田くんの笑顔がかわいくて好き(笑)
ジョリは医療の知識があって、砦ではケガ人の手当てを担当しています。舞台ではどうだったかな?
原作では、レーグルと一緒に住んでいて女の子まで共有していると書かれています。
川島大典さんのジョリは柔らかい雰囲気があって、いかにも人が良さそう。恋するマリウスをからかいつつも、ちゃんと話を聞いてやる優しさを感じます。
むぅ、ここまで来ると記憶が大分怪しくなってきた・・・
本当はもっといろいろ感じたことがあったんだけどな。
他にも書きたい人がいたんだけどな。思い出せないや。
仕方がない、今回はここまでにしておきます。
レミゼは、あと2回名古屋で観る予定です。
会場が変わるとまた印象も少し変わるんでしょうね。

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