「ミス・サイゴン」名古屋公演千秋楽

2022年10月18日

「ミス・サイゴン」千秋楽を観てきました。
2回目の観劇ということで作品の流れもだいぶ理解できて、作品の世界に浸ることができました。
名古屋千秋楽という事で、一段と熱い舞台になっていた気がします。

今日のメインキャストはエンジニア・駒田一さん、クリス・原田優一くん、キム・笹本玲奈さん、ジョン・岡幸二郎さん、エレン・木村花代さん、トゥイ・神田恭兵くん、ジジ・池谷祐子さんでした。

役替わりを中心に印象を書いていきますね。

駒田さんのエンジニアは、地を這うように生きてきた泥臭さを感じました。
キムを利用してアメリカに渡ろうと企むしたたかさがありつつ、キムを放っておけない優しさも垣間見えます。
筧さんのエンジニアは飄々としていて、厄介事もヒョイヒョイと避けてちゃっかり良い所だけいただいちゃうような印象でしたが、駒田さんのエンジニアは相手の様子をうかがいながら隙を見て必要なものを盗み出してくるような印象ですね。

玲奈ちゃんのキムは、一途にクリスを愛し、ひたすら信じて待ち続ける、健気で純粋な女の子でした。
知念里奈さんのキムとは違う強さがありましたね。信じているからこその強さというか。
だからクリスとは一緒になれないと悟った時、知念さんのキムはひたすらタムの幸せのために自分がいるとそれが叶わないから死を選んだ印象でしたが、玲奈ちゃんのキムは、タムのためでもあるけど、クリスを強く信じていた分、落胆も大きくて心が折れてしまったような印象がありました。
クリスの原田くん、知念キムに対しては気持ちのままにぶつかって行く感じで、玲奈キムに対しては壊れやすい物を扱うような感じだったように思います。

岡さんのジョンは、包容力と冷静さがあって、いかにも頼りがいのありそう。
上原くんのジョンにも包容力を感じましたが、やんちゃな部分も垣間見えて若い情熱の方が勝っている印象でしたから。
「ブイドイ」の演説の場面でも、岡さんのジョンは聴衆に対して諭すように一言一言大切に歌い上げていました。
当然のことながら、こちらもそれぞれのジョンに対する原田くんのクリス役としての受け方も違ってきますよね。
上原くんの時はジョンとクリスの感情のぶつかり合いを観ることができ、岡さんの時はクリスがジョンをすごく頼りにしているのが伝わってくる印象でした。

木村さんのエレンは、戦争による精神的な後遺症に苦しむクリスを支えながら、何かにおびえているような印象。
キムに出会った時の心の揺らぎも三森さんのエレンより大きい感じがしました。
三森さんのエレンは悩みながらも気持ちを表に出さずドンと構えている強さと包容力を感じましたが、木村さんのエレンは気持ちを隠すことができない素直さがあるように思います。
なので、原田クリスもエレンがキムと会ったことを知った時に、最初は「俺がしっかりしなければ」という雰囲気から、だんだん木村エレンの動揺の度合いに呼応するように混乱していくように見えました。

神田くんのトゥイは、キムに対するまっすぐな愛を感じました。
トゥイの愛情がまっすぐすぎて、キムとクリスの子がいると明かされた時にポッキリ折れてしまい、動揺してパニックを起こし道を誤ってしまったような印象。
泉見くんの本当に呪われそうな粘着系なトゥイを観た後だと、神田くんのトゥイがずいぶん爽やかに見えちゃいました(笑)

主要メンバーがこれだけ違うと、やはり作品の印象もかなり変わってきますね。面白いです~!
どちらが良かったかなんて比べられません!それぞれの違いを十分に堪能させていただきました(^^)
役替わりがある公演だと、「同じ役でもこの人はどう表現するのかな?」って好奇心でワクワクします。
役者さんそれぞれに役の捉え方や表現の仕方が違いますから、作品だけじゃなくて、表現の違いも楽しむことができて得した気分になりますね♪

熱気ムンムンの熱い舞台を観て元気をいただきました。
カンパニーの皆さんが全員無事で大千秋楽の日を迎えられますように。