花組「外伝ベルサイユのばら-アラン編/エンター・ザ・レビュー」

2022年10月6日

花組全ツ「外伝ベルサイユのばら-アラン編/エンター・ザ・レビュー」昼の部を観てきました。
地元・半田なので、天気もいいって思って自転車で出かけたらめっちゃ暑かった汗

ベルばら-アラン編は・・・えっと、正直言ってお世辞にも褒められる脚本ではありませんでした。
以下はかなり辛口ですので、気持ちよく感想を読みたい方は読み飛ばしてショーの感想をどうぞ。

すみません、この話のどこがアラン編なのかな?思ってしまいました。
ストーリーの中でアランは主役になってなかったし、話にまとまりがなく、脚本家が何をしたかったのか、何を伝えたかったのかさっぱり分からない。
それにこの作品は歌と踊り付きの朗読劇ですか?
セリフは説明がぎっしりで役者が芝居をする余地もないくらい。専科からベテランを迎えているけど、それも全く生かせてない。
オスカルの遺志を受け継いだはずのアランが最後に死を選ぶ理由も「味方だったジェローデルが死んだから」「ナポレオンを倒すのはそのうち誰かがやってくれる」って・・・エェェェ~ッ、何それ?( ̄▽ ̄;)
アラン編というからにはアランの視線で見たベルサイユ、そしてアランの立場から見たフランス革命が描かれるんだと思ってたのに・・・残念です。
それでも何とかそれなりの作品に仕上げようと頑張っている生徒さんたちに頭が下がります。

そんな中でも収穫は若手が扮する荒くれ衛兵たち。めっちゃかっこよかったっすよ!
後はこの芝居の中で唯一の娘役さんたちの見せ場である、衛兵隊の家族面会日の場面。やっぱりここも説明が多かったけど、家族を必死で護って生きている平民たちに涙を誘われました。
印象に残っているのがメインキャストでもなければ本筋ともあまり関係ない部分っていう作品も珍しい(笑)

さて、気を取り直して花組で何度も再演されている「エンター・ザ・レビュー」の感想にいきましょうね。
今回プログラムを買わなかったんで、誰がどこに出ていたかあまり覚えてないです。

えっと、どこからいこうかな。
プロローグのシャンソン・ド・パリでは、ゆうくん(真飛聖さん)、彩音ちゃん(桜乃彩音さん)から歌い継ぐのは、みわっち(愛音羽麗さん)「パリに帰りて」、まっつ(未涼亜紀さん)「パリのタンゴ」、壮くん(壮一帆さん)「ヌ・ム・キテ・パ」。まっつの歌もっと聞きたかったな。

そしてゆうくんのエトワール登場。衣装がちょっといまいちだけど、普通にかわいかった。華やかさではオサさんに勝るものの、オサさんの時のようなふてぶてしさや色気はなく、どちらかと言うと普通の女の子が仮装して歌ってるような印象(笑)
エトワールゆうくんが一人で「じらさないで」を歌いながらの客席降りではサービス精神旺盛な彼女のこと、今回も客からの握手に丁寧に応じながら端から端まで歩いて、後ろの方にも手を振り、会場中くまなくサービス。
私は手は届かない位置だったけど近くまで来てくれましたよ。めっちゃかわいかった♪
オサさんの「じらさないで」が大人の色気を感じさせたのに対し、ゆうくんはアイドル系のノリ。ドレスはミニでもよかったんじゃない?(笑)

ピエロの場面。コメディアンは壮くん。元気よく一生懸命早口の歌詞を歌ってましたよ。でも微妙に歌えてない(笑)それが面白かったです( *´艸`)
そしてルイーズの彩音ちゃん、やっぱかわいいね!
ピエロのゆうくん、なんと人からバラの花を奪って大好きなルイーズにプレゼント。ルイーズがお礼に頬にキスしてくれたもんだから、勘違いして大喜び。
そして、めちゃくちゃキザったルイーズの恋人アレキンみわっち登場。
「今夜は君を離さない」なんて歌ってルイーズを連れて行く。
ピエロくん、アレキンについていくルイーズに「遊ぼうよ」って食い下がるも無視され・・・って、ピエロくんはいくつの設定?若作りしすぎてかなり幼く見えたよ(笑)

猛獣使いの場面は壮くんが猛獣使い。
壮くんはあまり色気は感じられないけど、威嚇するような鋭い視線がよかったです。
相手役の雌豹は一花ちゃん(桜一花さん)。他は誰が誰だか確認できず。
雌豹たちは獰猛さ、しなやかさ、色気を感じさせて、見応えがありました。

3人のパリジャンはみわっち、まっつ、りせちゃん。歌いながら着替えるんだけど、りせちゃんがジャケットを着るのにうまくいかず焦ってました(笑)

アフリカの場面も、舞台が小さいので人数の少なさを感じさせず、激しいダンスは迫力十分でしたよ。

ニューオリンズの場面、歌ったのは壮くんと一花ちゃん。初演の樹里さん(樹里咲穂さん)、前回の全ツでのゆみこさん(彩吹真央さん)と歌い手が担当してきた場面なので、壮くんには申し訳ないけど、圧倒的な歌唱力の違いを感じてしまいました。決して壮くんが下手なわけじゃないんだけどね・・・

ジャズの場面、ゆうくん出てくるなり「なごや~」って言ってその後も名古屋ネタを続けてたんだけど、会場は微妙な反応。
なぜなら、ここは半田市。名古屋じゃないから・・・
ゆうくん、ごめんねぇ。ここの人たちは「愛知県でも名古屋は大都会で別格だから、うちらには関係ない」と思っている人が多いのよ(^_^;)
同じ愛知県だからって名古屋ネタが通じるとは限らないんです。
まあこの辺でネタにするなら、ん~・・・中部国際空港セントレアとか、新美南吉の童話「ごんぎつね」とか、半田に本社があるミツカン酢とか、食べ物だと「まるは」のエビフライ、南知多の漁師料理のたこめしもうまいよ!後は日間賀島のゆで蛸。丸ごとゆでた蛸が出てきて切り分けて食べるらしい。
「まるは」は南知多町にある温泉旅館兼食堂でエビフライがでかいことで有名なのよ。セントレアに支店があり、最近は名古屋のデパート内にも出店したみたいです。
っていうか「天使のババロア」って何?名古屋へはよく出かけるけど、見たことがない。どこで売ってるんだろ?

ジプシーの場面、前回の全ツに引き続き、みわっちが担当。
ラテン系もよく似合うよねぇ。濃~い感じがとってもグゥ~グッド

前回までのアランフェスから変更になった場面。
同じようなラテン系の曲でちょっと振りが変って、周りを取り巻くのが女役ではなく男役に変った。ん~、全体的な印象は以前と変らない気が・・・
あまり目新しさを感じない。なんで変えたんだろ?

ロケットの場面。ロケットボーイはまぁくん(朝夏まなとさん)。
若々しくてキラキラしてていいねぇ~♪
・・・ん?ロケットガールだけじゃなくてロケットボーイも一緒に最後まで踊っちゃうんだ(笑)普通にかわいく「ヤッ!」っとか言ってるし(笑)

フィナーレのエトワールは前回に引き続き、花組の歌姫・絵莉千晶さん。素敵な美声を聞かせてくれました。

「エンター・ザ・レビュー」は4回やってるんですね。私はそのうち3回観ましたけど、それぞれ違いがあって面白かったです。

観劇感想

Posted by どな