星組「スカーレットピンパーネル」

昨日、星組「スカーレットピンパーネル」を観てきました。
星組は地方公演では観てますけど、大劇場で観るのは初めてです。
組ごとに個性が感じられるのはもちろんですが、会場の雰囲気までぜんぜん違ってくるので面白いですね♪
この作品はストレートに演じていたらすごく重い作品になりそうなのに、要点はおさえつつアドリブなどで笑いを誘い、光の部分と影の部分が絶妙なバランスでとても見応えのある作品でした。全体的に
レベル高いと思いますよ。
それに劇中で歌われる曲もすごくきれいで素敵。


トウコさんとあすかちゃんの歌も聴き応え十分!れおん君も歌はすごくうまいわけじゃないけど大健闘。難しそうな曲をよくぞここまで・・・拍手
民衆たちの「マダムギロチン」の合唱もゾクッとするほど迫力満点です。
イギリス貴族のパーシー(スカーレットピンパーネル)を演じるトウコさん(安蘭けいさん)。
貴族らしい華やかさと周りを欺くための軽さ、変装した時のコミカルな動き、妻マルグリットとのすれ違いに悩む影の部分。すべて絶妙なバランスで演じていて感心しました。役を楽しんでいるのが感じられて観てる方も素直に楽しむことが出来ました。
1幕の後半イギリスの宮廷での仮面舞踏会に出るというショーヴランに「その黒尽くめの服で行くのか?」とけしかける場面ではパーシー「私の衣装を貸しましょうか?黄色のふわふわの・・・」ショーヴラン「・・・?いらん」「黄色のふわふわのヒヨコちゃん♪(ヒヨコのまねしながら)ピヨピヨって」「そんなもの着られるかっ!」
はけ際にもパーシーは「ピヨピヨッ」とヒヨコのまねをしながら(笑)
その後ショーブランが「あんな男のどこがいいんだ!?」と聞いた時にも笑いが起こってましたがあれもアドリブなのかな?マルグリットは「予測がつかないところかしら」と返答。
フランスの花形女優でパーシーの妻となるマルグリットを演じるあすかちゃん(遠野あすかさん)は、出てきただけでぱっと大輪の花が咲いたような華やかさと存在感があります。歌声にはフランス革命の中を生き抜いてきた力強さも感じられ、貴族の娘たちとは違う部分がはっきり出ています。
それにしてもあすかちゃん本当に貫禄十分ですねぇ。
まずしい平民出身の革命軍公安委員でマルグリットの元恋人ショーヴランを演じるれおん君(柚希礼音さん)は、ただの悪役ではなく、貴族たちに虐げたられて来た過去を背負い、怒りや悲しみ、マルグリットへの思いを抱え込んで思い悩んでいる部分も感じさせ、魅力的に仕上がっていました。
それゆえにマルグリットから「今まで一度も愛したことはない」と拒否された時のショーヴランの空笑いがより一層悲しく響きます。
それからフィナーレでれおん君がちょこっとソロで踊る場面があるんだけど、久しぶりに彼女の長い手足を生かしたダイナミックなダンスが見れてうれしかったです。
デュハースト(立樹遥さん)、フォークス(涼紫央さん)を中心とするスカーレットピンパーネルの仲間たちもそれぞれ個性的でありながら、コミカルな場面も息がぴったり合っていて良かったです。
マルグリットの弟で後にスカーレットピンパーネルの仲間に入るアルマンを演じるカズくん(和涼華さん)は純粋で心には熱い情熱をたぎらせた芯の強い青年に仕上げています。恋人のマリーを見つめる目がすごく優しいです。
この人は一つのイメージに固まることなく様々な役がこなせるんですねぇ。楽しみな若手です。
アルマンの恋人マリーを演じるねねちゃん(夢咲ねねさん)はとてもしっかりした行動派の女性。今で言えばキャリアウーマンといった感じでしょうか。アルマンを心から信じ、愛しているのが伝わってきます。このアルマンとマリーのカップルは完全にアルマンが尻に敷かれてそうだ(笑)
イギリスの王太子プリンス・オブ・ウェールズを演じる英真なおきさんは、出っ張ったお腹にボリューム感のある髪型、コミカルなお芝居で笑わせてくれます。
出番は少ないですが、その存在をしっかり観る者の脳裏に印象付けてしまう。さすがですねぇ!
この作品は星組の個性と情熱がいっぱい詰まっててよかったなぁ。
残念ながら今回1回しか観られないのですが、本当は都合がつくなら何度でも観たいですね。

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