花組『愛と死のアラビア/Red Hot Sea』

今日は大劇場へ新生花組の舞台を観に行ってきました。
大劇場では香りの演出もしてるんですよね。客席の空調から香ってくるのですよ。
今回の作品では、お芝居の時は砂漠の国をイメージしたようなオリエンタル系の香り、ショーの時は南国系の甘い花の香り。
今回はその空調からの風がまともに降りてくる席に当たっちゃったのかなぁ?すごい匂ってきて、嫌な香りじゃないんだけど、ちょっときついなって思っちゃいました(^_^;)
ちなみに今日の席位置は上手側サブセンターブロック8列目でした。
でも、この香りの演出はどれくらいの人が気づいてるんだろう?ってちょっと気になる(笑)
さて、お芝居の方から書いていきますね。


今回のお芝居はローズマリ・サトクリフの「血と砂」をベースにしたストーリー。
タイトルは『愛と死のアラビア』となっていますが、主に舞台となっているのはエジプトです。
せっかく名作をベースにしているのに内容が薄っぺらな印象で、ツッコミどころも多いですが、新主演男役の真飛聖さんの魅力を引き出し、よりかっこよく見せるという点では成功していると思います。
エジプトの捕虜となったイギリス軍狙撃兵トマス・キース(真飛聖さん)は、
広くどんな相手をも受け入れようとする心や包容力がすごく感じられて敵国の兵士たちまでも魅了した男というのが納得できます。
ソフトな雰囲気の中にもしっかりとした芯が一本通った男と言ったところでしょうか。
トマスに助けられたアラビア商人の娘アノウド(桜乃彩音さん)は、彩音ちゃんらしい清楚で透明感のある演技で花を添えています。あまり本筋とは関係ない役で出番も少ないですが、命の恩人であるトマスを愛し支えようする姿が健気です。
エジプト太守ムハンマド・アリの長男イブラヒム(大空祐飛さん)は落ち着いた雰囲気の中にもある程度の若さを感じさせます。本心はあまり出さないけど、彼の中に熱いものを感じさせる演技で存在感たっぷりです。髭をつけてるけどイブラヒムは若い設定だと『歌劇』で読んでいたのでそれも納得です。
トマスの狙撃の腕見、彼の人柄に触れ、いつしかトマスを尊敬し友として認めていくのがよく感じられますよ。
祐飛くんはお芝居では、2番手というよりはどちらかというと特別出演的な扱いですね。
ムハンマド・アリの次男トゥスン(壮一帆さん)はイブラヒムとは対照的に明るくまっすぐな性格。ひたすらさわやかで明るく無邪気なほどの演技。
トゥスンの明るさが重くなりがちなこの作品の中で救いとなっています。
でも、トゥスンがなぜ愛の告白もしかねないような勢いでトマスにくっついて回るようになったのかがいまいちよく分からない。
だって一番最初に出てきた時からすでにトゥスンはトマスにぞっこんなんだもの(^_^;)
エジプト太守のムハンマド・アリ(星原美沙緒さん)とその第一夫人アミナ(邦なつきさん)のお二人は少ない出番の中でも十分に存在を示し、星原さんは国を治める者として、父親としての苦悩を、邦さんは母親の大きな愛情を印象付けてくれます。
トマスの同僚で共に捕虜になったイギリス軍の軍医ドナルド(愛音羽麗さん)は敵味方関係なく怪我人を治療し、まともな治療を受けられずに死に行く人に心を痛める医者の鑑とも言える人物。
誰に対しても優しく、そして友を大切にするドナルドのような役が似合いますね。こちらも出番は少ないですが、人柄や気持ちが良く伝わってきます。
お芝居ではこんなところでしょうか。
ではショーの感想に行きます。
『Red Hot Sea』は過去の作品の二番煎じ的なところはありますが、花組のメンバーが皆それぞれ個性を発揮し、熱く楽しいストーリー仕立てのショーでした。
祐飛くんは2番手扱い。出番もまとぶんより多いんじゃないかと思うくらいです。
まとぶんはすごく歌がうまいというわけではないけれど、その優しい歌声は結構好きかも。
そして群舞とか見ていると、なんとなくダンスの花組復活かしら、なんて思いました。今回は「ずば抜けてダンスがうまい子」は見つけられなかったけど、素質がありそうな子は何人かいた気がします。
それにしてもうわさには聞いていましたが、衣装がすごいですねぇ。なんとも言えませんわ(笑)
原色のオンパレードと金ピカで目がチカチカしてくるよ。
パレードの時のジーンズを使った衣装もアイデアとしては斬新で面白いと思うけど、デザインを見るとちょっとなぁ・・・特に娘役さんの衣装なんか一昔前の子供向けジーンズファッションみたいなんだもの( ̄▽ ̄;)
新生花組、作品の内容やら衣装やらはともかく、組子の皆さんは楽しそうに熱く盛り上がっておりました。すごいなぁ、頑張ってるんだなぁって、なんだかうれしくなって心が温かく(暑く?)なりました♪

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