花組『明智小五郎の事件簿-黒蜥蜴』

観に行ってきましたですよ。
まずはお芝居の感想から。
お芝居は原作を知らない方が素直に楽しめると思います。
これから観られる方は原作『黒蜥蜴』とは全く別物として観てください。
無理やりこじつけたような話の展開に苦笑してしまいました。特に後半の展開がとってつけたような感じでかなり無理がある。
探偵ものにしたいのか、恋愛ものにしたいのか、反戦を訴えたいのか・・・どれをとっても中途半端。結局どうしたいの?ってキムシンさんに聞きたい(笑)
今回主役は非常に地味です。変装した姿はさらに地味。
「明智小五郎は有名~♪」なんて歌で説明しないといけないくらい(笑)
(「エジプトはつよい」とか「カエサルはえらい」とか似たようなのが過去にあったよなぁ。すごいアホっぽくて観てる方も恥ずかしいんだけど汗)
トップスターをあそこまで地味に仕立てあげるなんてめずらしい。
花組トップとして成熟期にある春野寿美礼さんだからこそ存在感のある明智小五郎になってますが、下手すれば主役が埋もれてしまってどこにいるかすら分からなくなってしまうでしょうたらーっ
逆に言えば、地味だからこそどれだけ役者が自分を前面に押し出して行けるかが勝負であり、それだけやり甲斐がある役なんじゃないかと思います。
春野寿美礼さんの明智小五郎は孤独感を漂わせた陰のある役作りだけど、人間の温かみや包容力も感じさせ役にふくらみを持たせています。あちこちに子分というか手下がいるんだけど、こういう人だからこそ皆明智くんに協力するんだろうなって納得してしまいます。
桜乃彩音ちゃんの黒蜥蜴は今までにないあやねちゃんの魅力を見せてくれてます。低めの声で時折見せる鋭い視線もいいですね。欲を言えばもっと色気があるといいな。
宝塚バーションの『黒蜥蜴』でのヒロインは、戦争による心に深い傷を負い本当の自分を隠して緑川夫人もしくは黒蜥蜴という仮面をかぶって生きている女の子という設定。ただ、あやねちゃんはまだ少しこの役をどう表現したらいいか迷ってるように感じました。
精一杯大人ぶっている少女として演じれば痛々しさと純粋さが出で悲しい結末もより一層引き立つかもしれないし、逆に思い切ってあばずれのように演じて「少女のような部分」とのギャップを強く打ち出せばそれもまた面白いだろうし・・・これからどんな風に役が定まってくるか楽しみです。
今回ちょっと気の毒なのが真飛聖さん。
黒蜥蜴の子分になった元ボクサー雨宮潤一の役ですが、これがまた主役以上に地味なうえ出番が少ないので印象が薄いのです。この雨宮も変装あり。
え~と・・・本当にこれ以上書けないわ、ごめんなさい。
雪組から花組へ帰ってきた壮一帆さんは明智くんの友人の波越警部役。
オサそうコンビもなかなかいい。彩吹真央さんや蘭寿とむさんがやった友人役とはまた違った空気があって新鮮です。壮くんも大きな包容力を感じさせてくれますね。非常に生真面目でさわやかな波越警部です。
宝石商岩瀬の娘・早苗役の野々すみ花ちゃん。
黒蜥蜴が変装した早苗と早苗の替え玉の葉子を演じ分けなければならない難しい役どころを体当たりでこなしています。かわいいし、あやねちゃんに負けず劣らず度胸があるし、期待の娘役さんです。もう少し細やかな演技ができるようになるといいですね。
桜一花ちゃんの明智の助手・小林少年。賢くて優しい小林少年を変に若作りすることなく、元気よく演じています。いい味だしてるし、かわいいし、一花ちゃん最高♪
ん~、今日のところはこんな感じかな。

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