『うたかたの恋/エンター・ザ・レヴュー』名古屋

2022年10月6日

11月7日の浜松公演昼の部を観た時は、おささん・あやねちゃん共にお芝居の幕開きのセリフに硬さが感じられ、他のメンバーも随分緊張してるなって思いましたが、今日はもうぜんぜんそんなことなく自然でよかったです。
やっぱり花組の片割れ『MIND TRAVELLER』のメンバーが来ていて安心感もあったせいか出演者の方ものびのびと演じているように感じました。

ルドルフとマリーの悲恋に焦点を絞り時代背景があまり描かれていないので、はっきり言うと退屈なストーリーになってしまってますが、登場人物一人一人をじっくり見て想像を膨らませていくと面白くなってきますね。
オーストリア皇太子ルドルフ(春野寿美礼さん)はマリーにだけ見せる柔らかな声と表情で、本当にマリーにしか心を開いてないというのを感じさせました。
マリー・ヴェッツェラ(桜乃彩音さん)はますますかわいらしさが増して「もぉ~、なんてかわいいのぉ~!」って思っちゃった。ルドルフが大好き!っていうマリーの思いがすごく伝わってきました。
そういえば歌がこの前観た時よりうまくなって声につやが出てましたよ。声量はまだまだだけど。

この作品は主人公の二人以外の出演者の印象が薄くて非常に感想を書くのに困るんですが・・・たらーっ
ジャン・サルヴァドル大公(彩吹真央さん)は前回より役作りがしっかり定まってきたように思います。いとこのルドルフのことを人一倍気にかけていて、彼なりにルドルフを励まし守ろうとしてるのを感じました。
また恋人の一花ミリーを見つめる瞳がとても優しい。ルドルフとマリーに負けず劣らずアツアツぶりを見せてくれます。
舞踏会の場面でルドルフ皇太子妃ステファニー(舞城のどかさん)が怒ってマリーのところへ行こうとするのを阻止するために、無理やりステファニーとダンスを踊るサルヴァドル大公がかっこよかったです。

ルドルフを失脚させて甥のフィリップ皇子を皇太子据え、王室の実権を握ろうと企むフリードリヒ公爵(眉月凰さん)の悪役ぶりがいいですねぇ。最終的にルドルフを追い詰めていく重要な役どころですよね。ともよさん悪役をすんごい気持ち良さそうに演じてます(笑)
ルドルフの恋人たちの一人でフリードリヒ公爵のスパイ(?)のツェヴェッカ夫人(花野じゅりあさん)はマリーに嫉妬してるところとかすごい怖いんですが(笑)なかなかすごいです。

【今日のアドリブ】うろ覚えなので、ちょっと違うかも。

ロシェックがラリッシュ夫人とマリーをルドルフの部屋へ案内する場面
ロシェック:あちらがかの有名なタカラジェンヌたちでございます。
ラリッシュ:ええ、『MIND TRAVELLER』をやっている人たちね。
ロシェック:日本青年館で11月30日から12月6日まで公演をやるそうじゃ。

ルドルフとマリーのかくれんぼの場面。
テーブルの下に隠れたマリーのスカートが丸見えだったため笑いながら
ルドルフ:マリー、それで隠れたつもりか?さあ、出てきなさい
(中略・怪人ごっこを始めるところ)
マリー:あなたが怪人でございますか?それならどうぞ捕まえてください
ルドルフ:それでは面白くない。もっと怖がらなくては
マリー:では、こうでございますか?(顔をこわばらせて)キャ~!!
ルドルフ:そんな芝居ではダメだ!つかまえてやるぅ~、こら、待て~!!

ルドルフとマリーの逢引の場面の幸せ度アップしてて、最後の悲劇が一層引き立ってました。
前回観たときよりも、より舞台から熱意が伝わってきてステキなお芝居になってたと思います。

他の人たちの感想の中で劇中劇のハムレットの衣装が話題になっていたようなので今回じっくり見ちゃいましたよ。ん~、全体のバランスとしては確かに微妙ですね(笑)

私の大好きなショー『エンター・ザ・レビュー』の感想いきます。
皆さんすごいノリノリでアドリブ満載。感想に交えて私が覚えてる限りのアドリブ書いていきます。ちょっと表現が違うかもしれませんが、お許しを。

プロローグ。寿美礼さんの歌声が聞えただけで幸せになります~♪
男役のダンスの時にご当地出身(津島市)の夕霧らいさんにもスポットが当たっていて、笑顔で寿美礼さんと同じポーズをとってました。
歌い終わった後に寿美礼さん「なごや~!!」なんか微妙に照れが感じられたのもお愛嬌♪
今日はちゃんと彩音ちゃんの歌声も聞えたよ。よかったぁ!

マダム寿美礼の今日の鬘は金髪ショートウェーブ(浜松で観た時は黒髪アップスタイルでした)。
登場直前照明が当たる前に階段を登る姿がえらく男らしかった(笑)
マダム寿美礼のエスコートをするみつるくんは手にキス、みわっちは投げキッス。寿美礼さんはうれしそうにニコニコ♪
客席降りでは近くのご婦人を見つめながら歌い、そのご婦人は照れてらっしゃいました。その後もつやのある歌声を響かせ、腰をくねらせ、流し目したり客席で色気を振り撒いて、あちこちでため息やら悲鳴(?)やらあがってました(笑)

彩吹コメディアン、客席に向かって「こんにちは~!!」客席も元気よく応え「元気がよくていいね!今日きしめん食べた人~?」で花組の片割れメンバーの人達が手を挙げたらしく「今日来たばかりでもう食べたの!!ちょっと手が早すぎるんじゃない?ふふっ」
ピエロの場面。彩音ルイーズすんごいかわいい!そして今日のみわっちアレキンは自信満々、寿美礼ピエロには見向きもせず「ルイーズは誰がなんと言おうと俺のものさ」って感じでルイーズを連れて行く。かっこええ~!
そしてまたピエロの表情がたまらんですわ。ルイーズとピエロを小さくしてセットでお持ち帰りしたい(笑)

猛獣使いの場面は本公演の樹里さんに比べると少々色気に欠けるけど、小悪魔的な感じの一花ちゃんの女豹との釣り合いがよく、これはこれでステキ♪
1匹デカイ女豹がいる・・・と思ったら怜良くんだったのね(笑)

アフリカの場面はかっこよくて大好きな場面です♪人数が減ってちょっと寂しい感じはありますけど、力強いダンスは何度見てもいいなぁ!

ジャズの場面では最初の方でみわっち、みつるくん、りせちゃんが「おさおさ・・・」とか「おっささん!」とか歌って盛り上げ、『ニューヨークニューヨーク』の曲でユミコさんが「しゃちほこ!」寿美礼さんもそれを受けて「お前もしゃちほこだ!しゃちほ~こ、お前に抱かれたい」と歌い大うけ。「ドゥワッ、ドゥワッ、ドゥワッ・・・」のところも「しゃちほこ、しゃちほこ・・・」
しゃちほこに抱かれたというかしがみついてる寿美礼さん想像して思わず吹きだしてしまった。なんだか分からないアドリブになってるよ(爆)
そして、この場面最後でも寿美礼さんが「名古屋だぎゃ~!」と叫んでました。叫んだ後にちょっと照れて「えへっ」って感じの表情がかわいすぎ!!
「○○だぎゃ~」は最近あまり聞かなくなりましたが、年配の男性がときどき使いますね。
ジプシーの場面。みわっちも結構安定した歌い方ができるようになってきたなぁって感じました。

ロケットの場面ではロケットボーイのみつるくんが途中で突然気をつけの姿勢で体を反らせて「しゃちほこ!」ん~、それはちょっと無理がある・・・(笑)

カーテンコールでは地元出身者として夕霧らいさんが紹介され、大きな拍手の中、前へ出てポーズを決めてました。
寿美礼さんの挨拶では「今日は『MIND TRAVELLER』のメンバーが来てくれてとても心強かったです。また、皆様の暖かい拍手が励みになりました。名古屋はおいしいものがたくさんありますので、全部食べて帰りたいと思います!」というようなことをおっしゃってました。
挨拶とか聞いてると、いつもながら寿美礼さんは本当に正直な方だなぁって思います。
それにしても「名古屋のおいしいもの」を全部食べていくって?そりゃあ、大変だわ!2日間じゃ足りないぞ(笑)

記憶があいまいで申し訳ないんですけど大体こんな感じです。
本当に舞台も会場も熱くて、今年の観劇納めとしては十分満足できる公演でした☆千秋楽まで花組の皆さんが無事に、また楽しんで務められますように。

観劇感想

Posted by どな