雪組『堕天使の涙』『タランテラ!』

2022年10月6日

ただいまぁ~!ムラから帰ってまいりました。
8列目センターブロックで観てきましたよ。
近くいたおばさんの香水がきつくて死にそうでしたぶー
多分ご本人は気づいてないんだろうな。香水は毎日同じのを使っちゃダメですよぉ~!鼻が慣れちゃって「適量」が分からなくなるから。

さてさて、まずは『堕天使の涙』からいきましょうか。
これはまさに演出家・植田景子さんがコムさんとまーちゃんのために書いたという感じ。しかも東京公演千秋楽となるクリスマスの時期を意識していますね。植田さんらしい美しい作品に仕上がってると思います。

指揮者の佐々田愛一郎さんも挨拶のときに仮面で顔を隠して登場したので意表をつかれて「おお!」ってちょっとびっくり(笑)

とりあえず印象に残ってる人を書いていきます。

コムさん(朝海ひかるさん)の悩める堕天使ルシファーの妖しい色気がたまりません。美しすぎる!!前半の氷のように冷たい表情からリリスに出会ってから変化していくところがうまいですね。

まーちゃん(舞風りらさん)のリリスは出番は少ないけど、役作りがしっかりしていて分かりやすく、作品における存在感はかなり大きいです。
リリスが死んだ後、ルシファーが昇天していこうとするリリスを呼び止めて一緒に『光のパ・ドゥ・ドゥ』を踊る場面は、もぉ~のすごくきれいですニコニコ

水さん(水夏希さん)のジャン・ポールは自分と妹のリリスを愛さなかった母親を憎んでいるようだけれど心のどこかでやはり母親の愛を求めている、というのが伝わってきました。神の愛を求める堕天使ルシファーと重なる部分があり重要な役ですね。

ジャン・ポールとリリスの母親、ジュスティーヌ役の五峰亜季さんは子供を生んだことで踊れなくなった悔しさから素直に我が子を愛することができずに苦しんでいる元オペラ座のエトワール。華やかな容姿を生かして難しい役どころを巧みに演じおり「さすが!」って感じでした。

壮くん(壮一帆さん)演じるエドモンはスランプから抜け出せず、弟子のマルセルが作った曲を自分のものとして発表するしてしまうものの、どこか後ろめたさも見え隠れする繊細な役作りで、エドモンの悲しさが強調されてよかったです。
壮くん、いい役者さんになりましたねぇ。来年から花組に戻ってどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです♪

ひろみちゃん(彩那音さん)のマルセルは純粋で尊敬するエドモンについていこうとがんばっている青年。周囲の人間たちの欲望に振り回されたマルセルの最後が哀れでかわいそうで・・・悲しい
壮エドモンとひろみマルセル哀れな二人だけど、役作りがいいです!

かなめくん(凰稀かなめさん)のサリエルは、ルシファーの付き人(?)で人間ではないためほとんど感情を表に出さないのですが、なんか不思議な存在感があります。新人公演ではルシファーをやるんだね。がんばれ~!

ん~と、今思い出せるのはこんな感じです。
この作品結構好きですよ(^^)

続いてショーの方をいきましょう。
あまり細かいところまで覚えてないのですが・・・(^^;

これから観に行かれる方(特に1階前方の席をゲットされた方)は今回のショーは必ず早めに席についていてくださいね。

何の前触れもなくいきなり音楽が始まって、カーニバルのメンバーが客席になだれ込んで来て、銀橋にキムちゃんとしなちゃん登場。ショーの始まりを告げます。
しなちゃん、ちっちゃ~い!かわいい~!キムちゃんの並びもなかなかいいねぇ。一応ストーリー性のあるショーでそのカギを握るのがこの二人です。

いや~、それにしても衣装の色が毒々しいですねぇ(笑)

完全に歌い手チームとダンスチームに分かれていて、シビさんを中心とした歌い手チーム(矢代鴻さん、五峰亜希さん、未来優希さん、美穂圭子さん、灯奈美さん、愛耀子さんetc..)は強烈にパワフルな歌声を聞かせてくれます。そしてコムさんとまーちゃん中心のダンスチームはこれまたパワフルに踊りまくってます。すごいですよ、このパワーのぶつかり合いは。絶対生で観るべきです!
憂いに満ちたアダルトな雰囲気な場面あり、思い切りはじけてる場面あり、幻想的な場面あり、男役も娘役も関係なくかっこよく踊ってる場面あり、盛りだくさんで退屈する暇がありません。

幻想的な場面では華麗に美しくしなやかに、アダルトな雰囲気の中でセクシーに、軽快なリズムの中でかっこよく七変化して魅せるコムさんとまーちゃんのダンスが思う存分楽しめると思います。
フィナーレに至ってはコムさんは後ろの場面がどんどん変わっていっても、ずっと舞台にいて踊りっぱなしですから本当に体力勝負ですね。
最後まで体調を崩すことなく、無事に乗り切っていただきたいと思います。

あと、このショーは今までのショーとは趣向が違うところがありますね。
ロケットがなかったり、コムさんではなくまーちゃんが大階段で男役を率いて群舞をかっこよく踊っていたり。いつもはパレードで順番に歌い継がれるのに今回パレードで歌ってるのはエトワールの水さんとコムさん、まーちゃん以外ではシビさんとハマコさんだけだったような・・・
それに、前の場面からパレードへの移行がすごく違和感がなくてすんなり行ったので「さぁ、これから最後のパレードだ」っていう雰囲気があまりなくて、ちょっと肩透かしを食らったような気分でした(笑)

それにしてもトップさんのサヨナラ公演というのは、いつも以上に組全体のパワーが集結して「いい舞台にするぞ!」っていう意気込みがすごく伝わってきますね。雪組のパワーに圧倒されてしまいましたよ。いい物を観せていただきましたニコニコ観に行ってよかったです♪

観劇感想

Posted by どな