ミュージカル好きな心理カウンセラーが書く観劇感想とその他もろもろ
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『VOICARION ~Ghost Club~』観劇報告
今日は『VOICARION供Ghost Club』元宝塚チーム(?)を観てきました。
会場に入ると雨の音と馬の蹄の音が流れていて、照明も暗めになっていました。

朗読劇なのですが、舞台上にいろいろ仕掛けがあったり、効果音があったりで観客の想像力をより掻き立てる工夫がしてありました。
そして音楽も美しくステキで、作品を効果的に盛り上げていたと思います。

登場人物は、霊媒師たちのインチキを暴いてみせる奇術王のハリー・フーディーニ(紫吹淳さん)、シャーロック・ホームズが主人公の推理小説を書いた作家のコナン・ドイル(春野寿美礼さん)、ドイルの頭の中にいるホームズ(朴璐美さん)、男爵の称号を持つ謎の少年デズモンド・クロフト(妃海風さん)の4人のみ。

久しぶりに紫吹さんと春野さんの男役の声を聴いて、お二人の宝塚現役時代を思い出しちゃいました(^^)

紫吹さんのフーディーニは、孤独の中に生き哀愁を漂わせた謎多き男といった雰囲気。
宝塚時代もこんな感じの役が多かったような気がするので、リカさん(紫吹さんの愛称です)の現役時代に戻ったかのような錯覚を覚えました。
必死に霊媒師や世の中の嘘を暴こうとするフーディーニの哀しさが伝わってきました。

春野さんのドイル卿は、すぐ人を信じてしまう純粋さとちょっと天然ボケなところがあって、子どもみたいにかわいい雰囲気。
頭の中にいるホームズとの掛け合いでドイルがムキになって言い返すほど、観ている方は笑えるという( *´艸`)クスッ♪
それでいて亡くした妻に対する愛情と悲しみもしっかり表現されていました。

朴さんのホームズは、飄々としていてドイルをからかって楽しんでいるようでいながら、鋭い目線で現実もしっかり見ている感じ。なんだか、以前宝塚で専科にいらした立ともみさんを彷彿させるような演技でした。

妃海さんのクロフト卿は、両親を亡くし信用できない大人たちに囲まれ孤独の中で、早く大人にならなければならなかった異常に大人びた15歳の少年を、全編通じて抑えた演技で表現。
この落ち着いた静かさが逆にクロフト卿の悲しみと怒りを際立たせている感じがしました。
妃海さんの宝塚時代はほとんど観たことがないのですが、演技の上手い娘役さんだという噂は聞いていました。
この「子どもだけど大人」というのを朗読だけで表現するのはかなり難しいと思いますが、ちゃんと大人びた少年としてそこにいた感じです。うまいですね(*^-^*)

正直、中盤でちょっと眠くなっちゃったりはしましたけど、クスッと笑える部分は結構あるし、創造力を掻き立てる工夫、素敵な音楽、最後はホロリとさせられる部分もあって、全体的には面白かったと思います。


女性だけで演じるからこそ出せる美しさと妖しさが、作品の雰囲気を引き立てていたように思います。
他の役替わりキャストも観たかったかも。キャストでどれだけ雰囲気が変わるのか興味がわきました。
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