ミュージカル好きな心理カウンセラーが書く観劇感想とその他もろもろ
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ミュージカル「アダムス ファミリー」 名古屋公演
この間、靭帯が伸びてしまった右足も先週やっとギブスがとれたのですが、まだ本調子ではないので右足を引きずりつつ、気晴らしに「アダムス・ファミリー」を観てきました。

関係ないですが、私は今、足首がまだうまく動かないために階段を上ることはできるけど、降りる時に足首に負担がかかるのでゆっくり一段ずつでなければ降りられません。
それで気づいたのが、駅には上りのエスカレーターはあっても下りのエスカレーターがほとんどないこと。エレベーターも少なくて、たどり着くまでかなり歩かなければいけなかったりしてすごく不便!
足首や膝が悪い人にとって、階段の下りはかなり怖いです。私の足はまた普通に歩けるようになるけど、そうじゃない人にとっては、この状況は厳しいのではないかと思います。
特に大きい駅には下りのエスカレーターを設置したり、エレベーターを増やしたりしていただきたいですね。

さてさて、話を戻して感想を書いていきましょう。
ストーリーは、アダムス家の娘ウェンズデーちゃんと人間のルーカスくんの恋から巻き起こる騒動を乗り越えてのハッピーエンド。アダムス家は皆おばけだから何でもアリで、かなり強引な内容でも通ってしまう。
コメディアニメを観てるみたいで楽しかったです♪

しかも、お化けたちの演出がすべてアナログです。役者さんたち頑張ってます!
今の時代ならいくらでもデジタル&機械で演出できそうですが・・・
でもこのアナログ感が逆にいい味出していて、この作品がなんだかとても愛おしく感じました。
下ネタもありますが、いいスパイスになってます。

あ、そうだ、休憩直前の終わり方が変わっていて幕も下りないので、初めて観る人は「え、休憩?休憩なの?」って戸惑うかも。実際、私も含め戸惑っていた人多数でした(笑)

以下はネタバレありです。

アダムス家のお父さんゴメス役の橋本さとしさん、熱いですね〜(^^)
妻のモーティシアを心から愛していて絶対嘘をつかないと決めているけど、娘のことも応援してあげたい・・・その心境をコミカルに表現しています。モーティシアと二人きりでの会話で返事に困ると「君を抱きたくなった」でごまかそうとする(笑) 家族思いで一生懸命なんだけど、ちょこっと情けないお父さんが素敵です♪

アダムス家のお母さんモーティシア役の真琴つばささん。イメージ通り見事に役にはまっていて、びっくりです!
きれいだし、お化けの冷たい雰囲気の中に情熱を感じさせます。
夫のゴメスを心から愛していて家族思いで・・・お化けだから言っていることは人間からしたら変だけど、家族に対する思いは普通のお母さんと変わらない。だから、人間であるルーカスのお母さんとも最終的に通じ合うことができたんですね♪
モーティシアは終始黒のロングドレスなのですが、ゴメスと仲直りをした後にタンゴを踊る場面では真琴さんの美脚が見られますよ〜。

アダムス家の娘ウェンズデー役の昆夏美さん。
父親のゴメスとは違って、怒った時以外は感情はあまり出さず、笑顔もほとんど見せません。
だから、セリフも感情を抑えた抑揚のない言い方になってます。それがまたコワかわいいんですよ♪
ボーイフレンドの一家が家に来ることになって、人間から見たら普通じゃないお化けの家族にウェンズデーは「うちの家族は変だ。普通にしていてほしい」というんだけど、人間にとっての普通とお化けにとっての普通は違うから、アダムス家の人たちには理解できないんですよね。だからウェンズデーちゃんは悩む。
悩んで反発して成長していく姿は思春期の女の子そのもので、切なくて愛おしい。

でも、これお化けと人間じゃなくても人間同士でもあり得ることのような気がする・・・

ウェンズデーのボーイフレンドのルーカス役の柳下大くん。
人間からしたらかなり変な事ばかり言っているお化けのウェンズデーと恋に落ちる、そうとう変わり者のルーカスくん。そもそも人間とお化けが結婚できるのか?(笑)
気弱そうなのに、ウェンズデーに対しては情熱的で、くさいセリフ(?)も平気で言います。
最終的には意を決してウェンズデーと同じ狂気の世界へ。狂った(?)後のルーカスくんは華麗にバック転までやってのけます。ルーカスくんが壁を乗り越えて少年から精神的に男になった瞬間(?)の気持ちがうまく表現されてると思います。
あの場面のバック転は柳下くんのアドリブなんですね。「アダムス・ファミリー」公式ブログに書かれてました。

ルーカスのお父さんマル役の菅原永ニさん。
最初のうちはすごく真面目でお堅そうな雰囲気で出てきます。アダムス家の屋敷に来て、明らかに人間だったらおかしいだろうという事に遭遇しても「これはなんでもない。普通だ」と自分に言い聞かせているのが笑えます。
そして、後半になってはじけちゃったマルさん、すっかり70年代のノリです。50代くらいの方々には懐かしいのではないでしょうか。
本当の自分を抑え込んで我慢して家族のために一生懸命働いてきたのに家族から冷たくされているお父さんたちは、マルさんに共感できるかも。

ルーカスのお母さんアリス役の友近さん。こちらも最初のうちは普通の主婦です。
言いたいことも言えず我慢して家族のために頑張ってきたお母さん。どこにでもいそうですね。
それが、アダムス家の暴露ゲームの最中に間違って飲んでしまった薬で、本音が出てきて本能も目覚めてしまいます。その使用前・使用後のギャップが素敵です。でも一貫しているのは、やはり家族への愛情なんですよね。
本能に目覚めてしまったアリスはテーブルの上で歌いながらセクシーな脚も見せてくれちゃいます(*´艸`*)
友近さんは歌もうまいというのは聞いていましたが、実際にモノマネではない歌声を聞いたのは今回が初めて。
本当にお上手ですねぇ!他のミュージカル俳優さんたちに引けを取りません。

アダムス家でゴメスの兄フォスター役の今井清隆さん。
ストーリーテーラーのような役回りですね。やっぱり歌声が素敵〜❤
いつもダンディーな雰囲気の今井さんからは想像できないような、お茶目でかわいいフォスター叔父さんです。
アダムス家のご先祖さんたちと共に密かにウェンズデーとルーカスの恋を応援しています。そして、最終的にルーカスの両親も仲直りさせてしまいます。
アダムス家とルーカスの一家を優しく見守り大きな愛で包み込んでいるような存在のように感じました。
フォスター叔父さん自身は夜空に浮かぶお月様に恋をして、最終的に一番あり得ないことをしでかすお化けです(笑)

アダムス家ウェンズデーの弟パグズリー役の玉沢威穏くん。
ウェンズデーがルーカスに夢中で、かまってもらえなくなったのが寂しくて、二人の仲を裂こうとする。
お姉ちゃんが好きなんだなぁっていうのが伝わってきて、ちょっと寂しいけど、少しずつ受け入れて成長していく感じがいじらしくてかわいいです。きれいな声で「お姉ちゃんがいなきゃ、僕はただのデブ」って歌っているのが、なんだかおかしいんだけど切ないんですよね〜。

アダムス家のおばあちゃん役の鷲尾真知子さん。
なんだか不思議な存在感を醸し出してらっしゃいます。
フォスター叔父さんとはまた違った形でアダムス家を優しく見守っているといった感じでしょうか。
飄々としてなんだか憎めないかわいいおばあちゃんです♪

アダムス家の執事ラーチ役の澤魁士さん。
セリフは「ア゛〜」とか「ウ〜」とかだけです。でも一番最後にええ声で歌ってます(笑)
こちらもおばあちゃんとは違う意味で不思議な存在感があります。なんというか・・・説明に困るのですが(^^;
背も大きですしね。

メインキャストはこれで全部かしら?
アダムス家のご先祖の皆さんは、ほぼ出ずっぱりですね。ほとんどに場面に必ず一人は舞台の隅とか木の陰とかあちこちにいます。フォスター叔父さんの小さいお人形も動かしてます。
でも、メイクのせいか誰が誰だかさっぱりわかりませんでした(^^;
でも、アンサンブルの皆さんが大活躍の作品ですよ。

この作品は、何も考えずに観て笑って、ほっこりした気分で帰れると思います♪

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